凪の箱庭

不妊治療をやめたユルいオタクの雑記ブログ

昔の漫画を読み返すなど。

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ちょっと前にアマプラでバナナフィッシュを見て、良い感じの現代アレンジに感心しつつ、絶妙に端折られてる部分を補完したくて原作読み返したんですよね。
それから流れで『カリフォルニア物語』を読んだ。

こっちは結構うろ覚えだったんだけど、語る順番や内容が洗練されてるというか、効果的で素晴らしいな。
行間読ませる少なめの会話とか。

文庫版4冊で終わって短いのに、ちょっとしか登場しない人でも生きてる感じがして、何だか知り合いみたいな気持ちに。

そして、死の扱い。

プスちゃんとの突然のお別れからまだ立ち直れてないので色んな事に対してスンッ…ってなってて、頑張らないとテンション上がらないんだけど、この『カリフォルニア物語』作中で起きるそれぞれの死の表現が秀逸すぎて、ちょっとハッ!ってなってる。

残された人の反応とか、空気感がすごい。
今更だけど、少女まんがってこんなんだっけ…?って思うw

バナナフィッシュはストーリーに乗ってる感が強くて、メインキャラの死亡もひとつの山場として楽しめるんだけど、カリフォルニア物語の死は何気ない日常の延長にあるリアル。
身近さに震える。

ていうか、これ描いたとき吉田秋生って20代前半だよね。
…凄くね…?
その頃の私なんてクソ小娘だったよ!

色んな意味で衝撃を受けました。
次は『吉祥天女』読む。
基本、オフロでゆっくりするときに読むのでなかなか進まないけど。